鬱な私の日日日記

鬱病から躁鬱。三度の結婚。ほんとの幸せって何だろう。前夫との関わり、複雑な関係性の中で生きてます。一人で外出できない鬱病の私の日常をつらつらと綴りたいと思います。

2017.5.9 Tue. 過去12

母は相変わらずオーナーと仲良くやっていて、少し離れた地域にマンションまで借りてもらっていた。デートの時だけの為に何と気前がいいのだろう。母は旅行にも出かけていたしマンションにも泊まってきたり、誰に束縛されることなく自由に生きていた。祖父母から「お母さんは?」と聞かれたときに私が何と返事をしようか困ってることなど微塵も考えていないらしい。

私は臨床実習先で知り合った8つ年上の歯科医とお付き合いすることになった。

会社を経営する両親と、跡を継いだ兄と学生の妹二人がいた。大袈裟だけど、自分の生活が一気に変わった気がした。彼からもらうプレゼントも今までの私の生活ではないようなものだった。

物理的なものだけでなく気持ち的にも余裕さえ感じてしまう。私が変わった訳ではないのに。「結婚しよう。」と言われた。嬉しかったけど怯んでしまった。彼の家族は暑いときには寒い国へ、寒いときには暑い国へ気軽に生活の拠点を変えられるような経済的に富んでいる人たちだった。今で言う「セレブな人たち」か。

そして、彼が在日韓国人であったことで、その父親が日本人の私を極端に嫌ったこと。

すべてではないだろうが、韓国の人たちの親子関係は私には想像もつかないほど絆は強い。彼は両親に常に敬語で話していた。

私はと言えば母子家庭で母はあの状態。恥ずかしさしかない。母は「結婚してもアンタの苦労が目に見えてる」と言った。賛成も反対もしないその言葉は私の先が見えない不安をよりいっそう暗くした。彼は私を連れて九州福岡まで逃避行した。彼が父親に対する一瞬の反抗だった。二人は終わった。