田舎町で瀟洒なレストランを経営する絶世の美女・未帆。
彼女の顔はかつて畸形的なまでに醜かった。
周囲からバケモノ扱いされる悲惨な日々。
思い悩んだ末にある事件を起こし、町を追われた未帆は、整形手術に目覚め、莫大な金額をかけ完璧な美人に変身を遂げる。
そのとき亡霊のように甦ってきたのは、ひとりの男への、狂おしいまでの情念だったー。
読了★★★★
約500ページをスッーと読めた感じ。
先日、長男を連れて外食した時に、長男の中学時代の同級生(女の子)二人と会ったのですが、(チョッとやんちゃ系でした)ひとりの子はもともとポッチャリ系でお世辞にもかわいいと言える子ではありませんでした。
ところが、10数年経つと変わるもので体はほっそりとし、綺麗になっていました。
思わず「綺麗になったなぁー。」と声をかけると「私、二重に整形してん!」
私は整形には抵抗ありません。
この文庫の登場人物は執念で面影すらも残さず綺麗になって心の闇が見えたりしますが、いわゆるプチ整形は別に大したことではないのかなと。
私はもともとが二重なので、一重の人が二重にしたい気持ちはわかりません。
(私は一重に生まれたかったので)
昔はアイプチ?とか流行っていましたね。
今では親が子供を連れて二重の手術に行くことも普通だとか。
私は専門学校生(歯科衛生士)(18歳)の時に実習室で友達にピアスの穴を開けてもらいました。
先輩にプレゼントしてもらったオニキスのピアスが嬉しくて嬉しくて。
でも、自宅に帰ると祖母に言われました。
「せっかく親に生んでもらった体に傷をつけるなんて. . . 」と。
何とも思いませんでしたし、後悔もありません。
たぶん私が幼い頃では“不良”と呼ばれるような行為だったんでしょうね。
時代の流れなんでしょうかねぇ。