順調に月日が流れ再婚した。
前の夫と離婚してマンションから出て、祖父の代から住んでいた家を改築して住んでいた私はそこを出て警察の官舎に移り住んだ。
1ヶ月遅れでオーストラリアに新婚旅行。
丸々と太っていた娘をおぶってくれたり、だっこしてくれたり、可愛がってくれた。
血の繋がりは別として、父親と言うものは子供と共に父親としての実感が沸くのだろうと思っていたので、些細なケンカはあったものの、うまく行っていた。
そして後、長男、次男年子で子供にも恵まれた。
下の子が一才を迎えて一ヶ月後に祖父が亡くなった。
祖父には色々心配かけてしまった。
「おじいちゃん、ごめんね。私を育ててくれてありがとう。」
長年会っていなかった父とも再会した。
特に感動もなかった。
父はとっくに再婚していたけど、幼い頃を思い出してみると、再婚相手は母が家出しているときに一度泊まりに来ていた女の人だった。幸せならそれでいい。
子供たちは、入院するような大病もあったけど、3人とも元気に育ってくれた。
家族で旅行やキャンプもしたり周りから仲がいいねと羨ましがられたりもした。
子供の成長と共に官舎では手狭になったこともあって、夫の両親からも新居購入をすすめられた。
祖父が亡くなって一人母が住んでいたし、
いずれは私の家になるのだからもったいないよねってことで増築リフォームして同居することになった。
夫には両親の近くに住む弟家族がいたが
何せ長男なので一人っ子の私の母と暮らすのは気が進まなかったのかもしれない。
マスオさんにするのは渋々だった。
そして後に大きな難題が. . .