無事に引っ越し。
相変わらず母は私には口やかましかった。
休日でも寝坊させてもらえなかった。
勝手にドアを開けたりはしなかったけど、爪先でドアを叩く。
夫がいてもだ。
そして必ず「○○さん(夫の名)はゆっくり寝といて下さいよ。」と言う。
一通りの家事が終わっても何かをしておかなければならない。
ゆっくりお茶する時間もない。
たまにコーヒーでも飲む?と言って二人で飲んでも、少しの時間で「さぁ頑張ろか!」と言って腰を上げる。
母にゆったりと過ごすと言うことはないのだろう。
することがなければ探してでも何かをしておかなければならない。
心は休まらない。
と言って母は昼食後少し横になる。
私は片付けをして母より1、2時間遅れて横になろうとすると母が起きてきて、「いつまで寝てんの?早く起き!」
あーあ。ため息ばかりついていた。
同居するんじゃなかった。と思うこともあった。
でも何とか家族皆暮らしていた。
私の過去のトラウマから、子供が学校から安心して帰ってこられるように部屋を明るくし、必ず「お帰りなさい」と言えるようにと自分に誓っていた。
それがいつの間にか主人も自分が家にいるときには私が居て当たり前。
買い物もいつも一緒。
結婚してから十数年、ずっとそうだった。
私一人が出かけることはなかった。
同窓会には一度だけ行ったかな。
子供を預けるのに何度も「ごめんね。お願いします。」を繰り返し言ったような気がする。
正直、行ってても気になって心底楽しめなかったような。
二次会も行かなかった。
お土産だけ買って帰って来た。
それでも私は苦ではなかった。
はず。