先輩宅、知人宅を転々としていた。
着替えなんかは母が彼氏と毎夜デートなので、その隙に自宅へ取りに行っていた。
祖父が「帰ってこいよ」と優しく言ってくれたけど、母に対する初の反発行動だったので引くに引けない。
職場に母の彼氏から電話が入った。
「心配だからこそ口やかましくなるんだ」と。
どうせ、母が頼んでかけさせたのだろう。
私は十分に一人暮しはできたけど全く勇気がなかった。
ただの遅れた反抗期。
電話をきっかけに仕方なくを装って家に帰った。
このとき一人暮らしに踏み出していれば良かったと後に思う。