母が耳の病気と足の痛みで喫茶店を閉店した。
年齢的にはまだ若かった母だけど、今さら就職先もないし、夫も私も、もう働かなくていいと思った。
これからは私たちが支えて行かなければ。
夏に毎年恒例の家族でキャンプ。
夕飯準備中、夫が「呼吸が苦しい」と言い出した。
キャンプ場管理人のおじさん夫婦に救急車を呼んでもらい、子供たちをお願いして山を降りて病院へ。
検査の結果、心筋梗塞だとわかり、この病院では処置は無理と言うことで医師付き添いのもと転院。
医師からは「救急車の中で急変することは十分あり得るので覚悟を」と言われた。
夫の心配と残してきた子供たちがどれほど不安な気持ちでいるか。
動転した。
どうかどうか助かりますように。
病院についてすぐにカテーテルをした。
術後の医師の説明によるとあと少し遅れたら命はなかったと。
朝になってキャンプ場のバイトの男の子が病院まで私を迎えに来てくれた。
管理人のおじさん夫婦の配慮だった。
バイトの子が「お腹すいてるでしょ?」って差し出してくれた、こんにゃく田楽の味忘れられない。ありがとう。美味しかった。
キャンプ場に戻った私を待ってた子供たちの顔を見て泣けてきた。
さて、撤収して家に帰り、夫の入院準備。
連絡すべきところに連絡して。
自宅から車で一時間以上もかかる他府県の病院に入院している為、これからが大変!
子供たちも聞き分けのある年齢になっていたので母に見てもらいながら私は毎日高速飛ばして病院に通った。
約1ヶ月の入院で長かったけど無事に退院。